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「そっ・・・・それは告白か?///」
プイと横お向いてるのに顔はなお真っ赤だ。
「そうだよ・・・告白だ」
「黒兎は僕の事好きか?」
「おやおや、随分ストレートだな」
「だって・・・分かんないじゃないか」
「勘が働くとさっき言ったよ。知っているんだろ?」
緋色の眼が宙を泳ぐ・・・かわいい。
「言って・・・くれないと・・・不安になる」
「かわいいよ。不安にならなくていい。もう私の心は君に囚われてしまったよ」
「黒兎っ!」
道端で抱きついてきた。
「甘えん坊だね、悪い子さん」
「うっうるさい!」
本当に癒される・・・この事の何気ない日常があの出来事を掻き消していく。
「そろそろお屋敷に帰ろうか」
「えっ?本当?」
「お父さんに言わなくてイイの?」
「どうせバレちゃうからイイ・・・」
七夜はなぜ私を救うのだろう。なぜこの子と会わせたのだろう?
屋敷にいけば何か分かるかもしれない。
それに若にも謝らなければならない。
問題は山積だった。
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