正史
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「はい!国語の教科書出してー」 1時間目の国語の授業を始めようと、黒板に向かい合った時、 ガラガラガラッ 教室の後ろのドアが勢いよく開いた。 何事かと振り返ると、息を切らした亜紀が立っている。 「ハァハァハァ」 みんな亜紀を見てキョトンとしていた。 「亜紀、どうした?遅刻だぞぉ」 優しい声で注意すると、亜紀は汗を拭いながら 「ごめんなさーい」 と言い自分の席に座る。
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