時の飴

はじまり

　ピンポーン

　インターホンが鳴る。夢菜か？いや、違う。夢菜は仕事だ。
　俺とは違い、ちゃんと正社員で働いてる夢菜。

「郵便です」

　あぁ、郵便屋か。親からの仕送りか？一人暮らしを始めて仕送りしてもらってる。
　夢菜は親に仕送りしてるのに…。同い年なのに凄い差だ。
　俺なんかに勿体無い彼女だ。

　俺は玄関に出て荷物を受け取った。