プロローグ 不幸と奇跡は紙一重

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俺こと八神蓮は、只今不幸と奇跡について考えています。 雲一つない澄み切った青空。これでもかと咲き誇る桜の木。 花びらが舞う学校への桜色の道を、俺と同じ制服を着た初々しい新入生たちが歩いて行くのを端目に、俺は小さく溜息をついていた。 何で俺はここにいる? そこは魔術教育のエリート校、国立星桜第一高校。 いわゆる超名門校というやつだ。 だからもちろん入学するにはかなりの頭脳が必要な訳で。 ……もう一度言おう。
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