プロローグ 不幸と奇跡は紙一重

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「何で俺はここにいる?」 勉強は中の上くらいだし、魔術なんて使ったことがない。運動神経は良いほうだが、推薦で入れるほどのスポーツはやっていない。 つまり俺がここに入学できる理由など一つも無い訳で。 「はぁ…」 もう一つ溜息。何故合格できたのかはわからないけど、これはもう奇跡と呼ぶしかないのだろう。 まったく人生というのは何が起こるかわからない。 巻き上がる桜吹雪を見上げながら、俺は一ヵ月前のことを思い出していた。
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