プロローグ 不幸と奇跡は紙一重

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国立高校の特別入試というのは、高い魔力を保持した生徒を見つけ出し、特別入学生として入学させるために政府が行っている制度である。 つまり魔力さえ高ければ入学できるのだが、そんな簡単なものでもない。毎年一人いるかどうかのかなり厳しいものだ。 しかし、俺にごちゃごちゃ言ってる暇はなかった。 流石に高校浪人になるのだけは避けたいし、少しでも希望があるのなら挑戦してみるのに損はないだろう。 凄まじい回復力で回復した俺はそんなことを思いつつ、松葉杖を突きながら半分諦めモードで特別入試を受けた。 そして、受かったのだ。 ――――――
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