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その時、先生が何かに気付いて 後ろを振り返った。 少し遅れて、 わたしの耳にもドタバタという 渡り廊下を走る足音が 聞こえて来る。 「……先生!!」 春山先生の肩越しに、 板東先輩の顔が見えた。 ずいぶん長い距離を 走って来たらしく、 肩で息をしている。
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