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「何笑ってんだよ。」
「ん?」
「口元緩んでんぞ。」
「これは失敬。」
まさか顔に出るとは。
「はぁ~……、まぁいいや。早く食おうぜ。」
「うん。」
隣で本人お手製の弁当をつつき出したのを見て、俺も肉うどんに箸をつけた。
所変わって教室。
次の授業まで余り時間は無いはずだが、未だ昼休みボケ…と言うのか、教室内はガヤガヤと煩い。
その中に足を踏み入れ、悪友共々、自分の席を目指す。
「次、何だっけ?」
…次?
「さぁ…確か、古典じゃなかったか?」
「うわっ、マジで!?」
「…凄く嫌そうな顔だな。」
「だって、アイツの授業、何言ってんのか分かんねぇもん。」
「………それは同感だな。」
実(まこと)に遺憾ながら。
「んじゃ、またな!」
「ん。」
手を振ってきた悪友に軽く手を振り返し、自分の席に座る。
窓側2列目、一番後ろ。
結構お気に入りの席だ。
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