209人が本棚に入れています
本棚に追加
「茶髪にピアス、そんな男が信用出来るか。顔がいいからって、調子に乗るなよ。俺の方が若い時はイケメンだった」
「茶髪とピアスをやめたら交際を認めてくれるんですね?」
「あはは、ムリムリ。丸坊主にでもすれば別だけどな。君にそんな勇気はないだろう。とにかく君も早く家に帰りなさい。ご両親が心配するだろう」
「わかりました。丸坊主にすればいいんですね」
「まだ言ってるのか?君には無理だよ。早く帰りなさい」
「失礼します」
俺は星野のお父さんに、頭を下げ、そのまま家まで猛ダッシュで走った。
丸坊主、くそっ、坊主にでも何でもなってやる。
家に帰り勢いよく玄関を開けた。
「お袋!バリカン、バリカン貸せ!」
最初のコメントを投稿しよう!