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すると姉はすぐに俺に体を近づけた。…震えてる。やはり怖いのだろう。しかし震えはすぐになくなった…安心したのか寝息をたてて眠りについている。
「おやすみ…瑞穂ねぇ。」
そう言って俺もすぐに眠りについた。
「うぅ~ねむいぃ…」
時計は6時30分を示してる。姉は俺の横でぐっすりだ。時間的にもう起こした方がいいだろう。
「瑞穂ねぇ。瑞穂ねぇ朝だぞ!起きろ~」
すると姉は、眠そうな目を擦りふわぁっと欠伸をして「おはよ~はやとぉ」と言った。俺は、おはようと返して伸びをした。
「ねぇ。はやと…ゴメンね急に部屋に押しかけて…」
姉がそう言って俺は
「気にしなくていいよ。いつものことじゃん」
と言って部屋を出ようとした。すると姉が
「今日の朝ごはんは、はやとのフレンチトーストがいい!」
ふぅ…フレンチトーストか…最近作ってなかったもんな。わかったとだけ言って部屋から出た。
「おはよう。母さん」
台所にいる母さんに挨拶してから姉のことを伝えて、フレンチトーストを作り始めた。朝からよくこんなヘビーなモノ食えるよな。
卵を割って砂糖、牛乳を入れて食パンに浸して熱したフライパンに置く。シンプルな料理だ。
ジュー…
甘い香りが寝起きの俺の食欲をそそる。まぁ俺は普通のトーストでいいけど。
「いい匂い。」
後ろには姉がいた。俺の作っているフレンチトーストに釘付けだったけど…ヨダレどうにかしろよ。
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