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司はガッツポーズをとって俺にサンキューと言ってコートに行った。
「おい…待てよ。」
俺も司を追いかけコートまで走った。
俺たちがコートに行くともう部活は始まっていた。と言ってもまだ顧問は来てなかったから、皆好き放題打っているだけだった。
「おーい!練習はじめるぞ?!」
司はコートに向かって叫んた。
そういえば司って部長だったけな。
司の声に反応した後輩たちはすぐにボールを片付けて、俺らの方に走って来た。
俺らはこれでも後輩からはよく懐かれる。司は一緒にバカできる性格だが、俺はそうは行かない。
まぁ実はすごく嬉しかったりする。皆にはバレないように素っ気ない態度をとっている。
「顧問は?まだ来てないのか?」
俺の質問に後輩たちから笑いが生まれる。
頭に疑問符を浮かべながら、何がおかしいか聞いてみた。
「今日は先生来ませんよ?昨日言ってたじゃないですか。」
…そうだっけか?正直部活終わればもうどうでもいいから、顧問の話なんて聞いてないんだよな。
横では司が腹を抱えて笑っている…
「司…今日急用ができてしまった。」
なんとなく腹が立って冗談半分でそんなことを言ってみた。司はサーっと顔が青ざめていき
「あぁ!ごめんなさいでした。笑ったこと許して!俺を見捨てないで。」
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