その3

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ガタガタと、戸を開けようとする音で目が覚める。 時間は六時前。 セットしたアラームより数時間もはやく起きてしまった。 誰だ、私を起こしたのはと入り口を見ると小さなシルエットが。 ――ガタガタガタッ! 「お姉ちゃん!朝だよ!いい天気だよ!?」 テメェもいい加減成仏しろ、切実に。 「ねぇ、そこにいるんでしょ?鍵開けてよ!」 ヤダよ、うっとおしい。 諦めて帰れ、今すぐ帰れ。
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