探る-1

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初めて専務の恋人、愛美さんに会った日の次の金曜日。 仕事を終えた私は鍵を預かり、買い物をして悠哉の家に来ていた。 もう悠哉の家も慣れたもの。 いつものように部屋に入り、キッチンへ向かって食事の準備に取りかかる。 そして、夕食が出来上がる頃に、悠哉は帰ってきた。 今日は、いつもの週より帰りが早い。 そう思って喜びながら悠哉を迎えた。 「おかえりなさい」 「ただいま」 このやり取りも、身に付いてきたかな。 毎回照れてしまうけど、私にとってはしあわせに感じる瞬間のひとつでもある。 2人で食事をして片付けが終わると、恒例化?しているお風呂タイムを過ごしていた。 今日は仕事でバタバタしていたので、聞きたくても聞けなかった昨日のことを尋ねてみる。 「そういえば、専務と愛美さんは付き合ってどれくらいなんですか?」 「…ああ、どれくらいだか分からないな。気づいたら片桐が襲ってた」 「ええ!?お、襲ってたって、それはいったい…?」 「本当だ。愛美に聞いてみろ」 …聞けるわけないじゃん? でも、やっぱり専務は、悠哉の言うとおりってことなのかな…。
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