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そんなあたしの表情に
気づいたか気づいてないのか
「そういえば車欲しがってたでしょう？
知り合いが安く譲ってくれるって
言うからもう買ってあるの
サラもきっと気に入ると思うわ」
リンが言った
あたしはその話にびっくりした
車は自分で買うつもりだった
免許はこっちで取っているからいいとして
車を買うお金を貯めないといけないなと
思っていたところだったから
思わず
「ありがとう ママ！
実は車どうするか悩んでたから
本当に嬉しい!!」
はしゃいだ声を出してしまった
さっきまでのマイナスな気分が
プラスになった気がして
そんな自分に現金だなと
突っ込んでしまった
最初のほうはリンに
送り迎えしてもらいながら
学校に行く必要があると思っていたから
思わぬ話にこれからやっていけそうと
ここにきて初めて心からの笑顔を
リンに見せた
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