目覚めの時

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~グレンの内部~ 私は…死ぬのか? こんなところで、先代の意志を継いで、なにもできずに。 ?『今から始めればいいじゃねぇか♪』 誰?私に語りかけるのは… 私が顔を上げると… 吸い込まれる程、漆黒で両剣を持つバハムートがいた。 「どうして…私の中に?」 『死にそうなお前のために…勝手に契約したんだよ!』 「勝手に契約!?そんなことが出来」 『その事なら大丈夫だ。俺だから出来る!』 私は考える。 私達の世代になってから…召喚が可能になったバハムートですら、本人と同意がないと契約出来ない。 契約を勝手に出来るのは…私の知る限りでは、 イクシオンだけのはず。 契約者以上の実力を持ち、契約者を失おうとも自身の魔力で充分存在が可能だからだ。 もし、勝手に契約したのならば…それは私達に対処出来ない者達ということになる。
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