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ほどなくして、彼女が満面の笑みでやって来た。
「ねー、聞いて!キヨトとね…付き合うことになったんだ♪」
やはりそうか、だが意を決して、さすがにタイプ云々抱きつかれた件は伏せたが、清人は身体目当てだからヤメた方がいいと忠告した。
彼女の表情があからさま曇っていくのが見てとれた。
「なんでそんなこと言うの?トモダチなら喜んでくれるのが普通じゃないの?あー、わかった、やっぱりシオリもキヨトのこと狙ってたんでしょ?だからそんなこと言うんだ?キヨトがシオリじゃなくてナオのこと選んだから悔しいんでしょ?」
「清人に興味なんてないよ。でもアイツがヤりたいだけの最低な奴だって判ってんのに…喜べるワケないじゃん。なに、それでも黙ってれば良かったの?アタシはそんなの友達だとは思わないけど」
怒りか悔しさにか震える彼女の声にアタシは静かな口調で答えた、清人ではなく友であるアタシを信じてほしいからだ。
でも彼女は恨めしそうにこちらを睨むと、それでも清人とは付き合うから!と言い残し去って行ってしまった。
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