結婚パーティー-1

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それって、 「じゃんけん?」 「そう!最後に勝利したときはめちゃくちゃ喜んじゃったよ!もう、かなり嬉しくてさ」 そう言いながら、満面の笑みを見せている。 …よほど嬉しかったんだね。 「幸恵、うらやましがらなかった?大丈夫?」 「…それが、…そうなんだよね。今日出てくるときも、かなり手こずっちゃったよ。私がかわりに行くって言ってきかないんだもんなぁ…」 ああ、なんか光景が目に浮かぶ。 きっと幸恵のことだから、大谷くんに相当粘ったに違いない。 「でもね、ちゃんと幸ちゃんにお土産あるんだよ」 そう言って、大谷くんはポケットからデジカメを取り出した。 「なるちゃん、これ見て!」 「ん?何?」 デジカメを覗いて、私は軽く目眩を覚えた。 そこには、専務と大谷くんのツーショットが…。 「今日の専務、超ヤバいよね!写真お願いしたら、すごく優しくてさ!これ、いい感じでしょ!?」 私はとりあえず、ニコッと笑った。 「うん、いい感じ」 …っていうか、これ、絶対幸恵怒ると思うけどなぁ…。 熱く語りはじめる大谷くんに、私はどう合わせればいいのかわからずにいた。
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