6月20日

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「え?何ですか?」 そう尋ねながら声に耳を傾けた。 「…ダメだろ、今は。…無理だ。…ああ、…何時だ?」 ダメ?無理?…何が言いたいんだろう? よくわからず様子を見ていたんだけど、何時だという言葉は理解できたので、教えてあげた。 「今9時半過ぎましたよ」 すると悠哉は布団をどかして、ゆっくり上半身を起こした。 何度か瞬きをした後、私を見て口を開く。 「…おはよう」 そして軽く目を擦っていた。 そんな起きたばかりの悠哉を見て、私は笑わずにはいられなかった。 「悠哉の髪の毛、ボンバーですよ」 「…ボンバー…?」 私がクスクス笑っていると、悠哉は自分の頭を触りはじめた。 「…ああ、…寝グセ」 そう言って髪の毛をクシャッとさせた。 今まで一緒に朝を迎えた中で、こんなに寝グセがすごいのは初めて。 「昨日、遅かったんですか?」 「…ん?…細かった?」 あら?寝ぼけてる? 私はそんな悠哉をマジマジと見つめた。 …もしかして。 …今なら、勝てるんじゃない!?
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