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「莉乃ー、聞いた?古川先生結婚するんだって!」
高1、6月。
カレンダーをめくってまだ一週間もないくらい。
梅雨なんて全く無視したひつこいくらいの日差し中、わたしの親友真野美香子がとんでもないことを言い出した。
「えっ、うそでしょ?!じゃあふぅちゃん先生やめちゃうの?!わたしの数学はどうなるの?!」
ふぅちゃんとは古川咲子先生のこと。
わたしの数学の先生で、とっても美人でかわいくて優しい、女神みたいな先生。
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