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久しぶりに零さんの顔を見た。前よりもやつれていて俺といたときのような笑顔ではなかった。
「さっきの人が霧生....凄いイケメンですね…しかも若い。仁さんよりも若そう。」
零さんは気づいていた。他の人と寝てること....あの悲しそうな顔の零さんを思い出す度、胸が痛む。
どうしてあの人があんな顔をするのかがわからない。
だって.....あの人は......
零さんが帰ってしばらくすると仁さんが慌てて離れに来た。
「雪人!無事か!?」
「仁さん......」
「霧生が来たって連絡があったから急いで戻ってきたんだ!」
俺は下を向いた。俺が無事なのは当たり前だ。零さんは殺しに来た訳じゃないから....。
「.......。」
「なにかされたのか?」
「大丈夫です」
零さんはどうして無理矢理でもつれて帰ればいいのに.....。
仁さんは俺を強く抱きしめた。どうしてだろう?零さんが恋しくてしかたがないんだ。
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