零side

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それに僕がこの子を拾ったという噂は広がっている可能性がある。そして今手放すと後々やっかいなことになるのは避けたいな。それと......。 色々考えた結果、雪人をここに住まわせることにした。 「行くところがないならここにいればいい。」 「...ありがとうございます」 「僕は書斎にいるから何かあったら来なさい。」 そう言って仕事に戻った。 さて...龍をどうしたものか...あいつは馬鹿なふりをしているが勘が鋭い。スパイを見つけたとして殺してもまた新しいスパイを送り込んでくるはず、スパイは一人とも限らない。 僕は真に電話した。 《はい》 「スパイのことなんだが見つけたら殺さず泳がしておけ。いいな」 《わかりました》 納得いかないという感じだな。真は真っ直ぐすぎるから時々こういう業界には向かないように感じる。 僕はしばらくは表立って行動するのは控えよう。 「零様。」 「neitoか...なんだ?」 「警視総監とのお食事のお約束の時間です。」 「neito...お前が行け。金は車に積んである」 「わかりました」
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