零side

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「neito、場所を移す。荷物はお前に任せるよ」 「わかりました」 書斎に戻ろうとすると真が僕を呼び止め 「すみませんでした」 と頭を下げて謝ってきた。 「一回のミスも許さないのは知っているな?」 と言うと真の体が震えていた。 「......はい」 「お前は有能だったから、最後のチャンスをやる。次はないからな」 と言って書斎に行き何枚かの書類にサインしてneitoに渡した。 そして寝室に行くとベッドには雪人がいなく中に入って辺りを見回すとベッドの横の隙間に小さく丸まってふるえていた。 「雪人」 と名前を呼ぶとビクッと体をふるわす。 僕はそっと背中に触れると突然抱きついてきた。そして泣いていた。 「......うぅ......」 「大丈夫.....僕が守ってあげるから」 こんなことをいうなんて俺も変わったな。こんな感情は今までなかったのに。 僕は雪人をベッドに寝かした。そして僕も雪人の横に寝た。雪人の頭をなで震えが止まるまで手を握った。
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