第1話

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「今日の飯はうめーーなーー!」 や!俺は虫歯菌だ、オマエらの口の中にすんで、食べカス食って生きてるんだ! 食いもん食って、働いて、寝て、そんな生活を送っている。 が俺には天敵がいる、、 それは…… 歯ブラシくんと歯磨き粉ちゃんだ アイツらは幼なじみで、昔っからなにかとべたべたしてたんだ。 まぁ、別にどうでもいいことだけどな!!! それで俺はそいつらから毎日毎日逃げてるんだ。 「あー!食った食った!今日はもう寝るかなー」 「おやすみな………」 「寝かせないよ!虫歯菌くん!!!!」 「今日こそあたし達が退治してやるんだから!!」 この聞き覚えのある声… 「………はいはいはい、こんばんは」 ま、寝れないってのはわかってたけどな…。 すると、アイツらは容赦な攻撃してきやがった。 「行くぞ!!!!!くらえ、、、、 ブラシアタックぅううううう」 「うわっっ!!!いきなりそれくるかよ!!!!!!!」 「うぐっ……!!!チッ避けきれなかったな…」 なんだ、アイツまた強くなったような… イケメンで、強いとか何だよコイツ…くそ! そんなこと考えてる場合じゃなかった! 今はコイツらをどうにかしないと…!! 「ガンガンいっくよー!」 「AWAアワアワ!!そーれ!ブクブクー!」 「くっはぁー!!!!しみる!なにこれ!めっちゃしみる!」 コイツもあんな可愛い顔して、どんどん攻撃してきやがる…はっ!! か、可愛いとかあ、あれだ、、! 言葉のあやってやつだよあああそうだ! 「って!考え込む時間はねぇんだ!!あ、せめて食料は…」 そして俺はちらりと食料スペースを覗き込んだ。 その瞬間、俺の理性はとんだ。 「俺の、、俺の、俺のプリンがねぇえええええええ!!!」 そう、俺の大切な大切な、滅多に出会えないプリンが 無くなっていたんだ。 「ふっ…悪いな…プリンはこの僕が綺麗に取り除いたよ!」 その時の歯ブラシのヤローのドヤ顔といったら、、、くそっ、 俺の怒りはとてもおさまりそうになかった。 「きゃあ!」 「!!歯磨き粉ちゃん!?」 「残念、俺を怒らせたようだ。怒った俺に勝てるやつはいねーだろうしかえったかえった」 「歯ブラシくっ…」 言葉を無視し、歯磨き粉ちゃんをつれて歯茎の奥へと俺は消えた。
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