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……。
意地なんて張ってるんじゃない。
私の本音なんだもん。
強がりじゃないよ。
本当に嫌なんだもん。
自分を大切に扱ってあげたいだけ…。
なるべくストレスを抱えない社会で環境で、生活したいだけ。
……。
世の中に適応できない自分は、やっぱり苦しくて涙が出る。
良かった…涙、ポロポロ流しても湯船の中に消えていく。
こんな事で、泣いちゃうだなんて…。
私、相当病んでるかも…。
10時過ぎると、アパートは静かなはず。
私は頭を乾かして、着替えを済ませて女湯の扉を閉めた。
すると、前をパタパタと2歳くらいの男の子が走ったと同時に、思いっきりコケた。
バタン…!
うわぁぁっ?!
びっくりしたぁ…って、この子動きが止まってるけど大丈夫なのか?
「…うっ…うぅっ…うっ…うぐぇ…」
静かに横に倒れたまま、泣きわめく手前の姿勢を取っていた。
私は慌てて、しゃがんで手を差し伸べた。
「痛かったねぇ?大丈夫?ほれ、泣くな泣くな…」
声を掛けられてホッとしたのか、メチャメチャでかい声で泣きわめいた。
「うにゃーーっ!うにゃぁーーっ!」
なんだ、コイツ。
猫みたいに泣くなぁ。
「うんにゃぁーーっ!!」
小さいながらにして、たぶんコケた事が恥ずかしくて、しばらくうつ伏せたまま動かなかったんじゃないのかなぁ。
分かるな、その気持ち。
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