clean 3 王子様は嘘つき

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結婚を仄めかして、私を束縛して自由を奪おうとする男は要らないのよ! 「嫌だよ!おまえじゃなきゃ、俺が嫌なんだって!」 無理矢理抱き締めようとするから、私も無理矢理抵抗して離れようとする。 「止めてって!」 「諦められないんだ!女々しいと思われてもいい!恥を承知で来てる俺の気持ち、理解してくれよ!」 「知らない!人の気持ちなんてどうでもいい!とにかく止めて!」 顔を近付けて、無理矢理頬擦りをされる。 アパートの前には、違うアパートもある。 朝はみんな家の事をやっていて、こんな事されてるの丸見えじゃんよ。 しかも引っ越し屋の兄ちゃん二人は、トラックから荷物を運びながら、何気に私たちのやり取りを見て笑っている。 笑ってるくらいなら、助けろ! 本当に恥ずかしい! 「大きな声、出すの止めて!近所中の晒し者じゃない、こんなの!」 コイツのこのバカでかい声も、嫌いな要素の1つだったんだけど。 うるさい男は嫌いなの! 「分かった、分かったから!」 「えっ、ちょっ、ちょっと何すんの?」 両腕を後ろでキツく掴まれ、自分の車の助手席を開けられた。 …まさか?! 「車の中で話そう!ジックリ話そう!」 「止めてよね!嫌だってば!!」 「いいから!!」 いいからじゃねぇし! 監禁すんな!
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