第4話

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 タスケテ  砂嵐になったテレビに言った。信也が聞いたらなんて言うだろう。きっと何も言わない。沈黙のままあたしのもとを去るだろう。  そうだ。もうあたしが死んだって、ショックもないんじゃないの?裏切られたとすら思わないんじゃないの?じゃあ、いいのかな?  今、暗い部屋で小さくなっているあたしは、信也の知っている美月ではない。悲しいことにまだ、上辺だけの付き合いであったことを思い知らされた。  何時間か後にはまた現代社会に引き戻される。学生時代に何度も経験したこの状況。忘れていたものがまたあたしを責め立てる。  もう止めよう。信也に出会ったことすら、恨んでしまいそうだから。 「ふふ」  ほら、笑える。  大丈夫。あたしはまだ、大丈夫……。
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