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本気になんかならない。
だってゲームだもの。だから、負ける事も、勝つ事もない。
その筈だったの…
でも、思い返せば、あの時。
ゲーム開始とともに、私の負けは確定してたのかもしれない。だって、きっと私はオチていたから。
何考えてるか分からなくて、怖ささえ感じる。なのに、どうして…
あなたの目は、いつだって黒く澄んで輝く。細く長い指は、私を優しく包んでくれる。ダイヤのように眩しい微笑み。
目のシャッターを切る度、あなたは私の心を埋め尽くしていく。許容量一杯まできている筈なのに、まだ求めてる。
どうして…ゲームなの?
負けたら終わりなの?
それが、怖くて…
だから、お願い。気付かないで…
もう少しだけ、このままいさせて…
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