第1章

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2人は小さな身体で 2人にとっては少し長い虫取り網を抱えて走る。 走ると斜めにかけた虫かごが カシャカシャと音をたてる。 僕は昨日見たテレビを思い出した。 「かけちゃん、かけちゃん!」 「なあに?」 「あのね、虫は大きな音を聞くと逃げちゃうんだって!」 「そうなの?」 「うん!昨日テレビで言ってた!」 「そっか」 「だから、静かに行こ!」 「うん!」 僕たちはゆっくりと歩き始めた。
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