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…こうして、無事に約束を取り付けてSD をとりに家に戻る途中。隣で歩いていた木崎が僕の手をぎゅっと握った。
「…え?」
「ほら、最近は物騒だし。こうしてたら安心だろ?例の金髪の不良もうろついてるみたいだしな。」
………金髪の、不良。
けど、僕は…。
その瞬間、頭に浮かんだ人物を"怖い"なんて思わない。
ほんの少し、胸が暖かくなって。
…その暖かさに、胸が軋むだけ。
痛みさえ、いとおしい。
そう、僕はずっとおかしい…。
けど、何処がおかしいのか。
…何がおかしいのか。
知る必用があると、思うんだ。
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