-first chapter -

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…これから僕は、木崎とともに家に帰ってSD の内容を確認することになる。 その中身が文章でも。 写真でも。 …対峙することを恐れることが、何かにたいして失礼な気がした。 "これは、本当の僕じゃない。" そのことを後ろめたく感じるのは、両親にたいしてなのか。 それとも、変わらずに接してくれている木崎にたいしてなのか。 ……それとも。 頭に浮かんだ金髪をかき消すように首をふって顔をあげた瞬間、頭に浮かんだ人物が僕の家の前に立っていて。 ……僕は目を見開いた。 
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