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………きっと、うちの両親はこれの存在には気がついていない。
だから、このSD だけは無事だったんだ。
……確かめるように。ぎゅっと、握りしめて。SD を持って立ち上がる。
前のケータイは両親が処分してしまった。
僕の今の最新型のケータイに、このSD は対応してない。………ならば。
僕はケータイを取りだして、電話をかけた。
「…もしもし、木崎?今から会える…?」
…僕は、どうしても知りたかったんだ。
本来の自分を。
この気持ちの正体を……。
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