だ が・わwら ～飛んで海に入る夏のガキ～

たまに俺は空気になる時があるが気にするな。

「暑いﾍﾟﾛ」

「そうだな」

「ホント、ヤヴァいくらい暑いﾍﾟﾛﾍﾟﾛ」

「ああ」

「この店、冷房入れないんで？ﾍﾟﾛﾘﾝ」

「うちわなら絶賛貸し出し中だ」

「省エネですねわかりますﾍﾟﾛﾘﾝﾁｮ」

　そうぼやきながらジトーっと俺を見つめアイスを舐めるコイツは“めいな”。

　いつもどこからともなく現れて、おいしいところをかっさらっていく、ラ・しいな常連客のひとりだ。

　今回は珍しくのっけから居たりする。

「……当たーり。もう一本」

「まずーい。もう一杯みたいに言うな」

　そして、強運のスキルを持つ駄菓子屋泣かせのガキでもある。