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「あっ、くるみちゃん」
「榊先生もなかなかいい宿題出してくれちゃってるわね。何たって、自分の全てを捧げたい相手を堂々と公の場で主張しろって言っているようなもんなんだから」
そう言いながら、そいつはニンマリとした顔で、ゆっくりと俺に近付いて来る。
「もちろん、アタシのカキたい相手は……アナタよんテンチョ--」
「まあそんなに難しく考えるな。自分が理想としたり目標にしている人物でもいいだろうよ」
「んー、そっか」
「ああん! 巻が変わってもスルースキルは健在ねっ!」
「なんだくるみ、居たのか。帰れ」
「ああ……その冷たい態度、夏の暑さにもってこいねっ……」
“くるみ”。見ての通りのドMの変態です。
「しかし初日から来るとは随分と余裕だな。お前も頭がアレだから、てっきり宿題を早めに片付けようとするタイプかと思ったが」
「ああ、それなら大丈夫よ。ウチのブタに餌を与えたら喜んで引き受けてくれたから」
………………。
「えっ!? くるみちゃんのお家で飼ってるブタさん、宿題もできるの!?」
「ま、小学生レベルなら余裕でしょ」
「へー、すごいお利口さんなんだね!」
「……ホント、パンツ一枚なら安いものよ」
お利口ってかロリコンなブタだな。
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