天高く

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空気が澄んでくっきりと 澄み切った空になびく雲 孤高な姿に魅せられて じっと見つめた青い空 風に吹かれて佇んで 見上げた空に天空の王 オレンジ色に染まる頃 連なる雲も朱に染まる たなびく雲は鱗雲 炎は燃えて赤々と 鋭き瞳光らせて 蒼の世界を守りぬく 時に寂しく闇に吠え 自己を見つめて孤独に耐える 大きな身体を丸めては ただひたすらに前を見る 暖かき毛布が欲しいなら そっと刳るんであげようか 想う心は一心に 揺るがぬ思い強き愛 屈強な姿にひと目おき 巨大な身体に慈愛の目 吠える言葉のその奥に 優しき魂あるを知る 晴れた日には空見上げ 君の姿を探そうか
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