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私の片翼は生を尊び
私の片翼は死を望む
私の片目は未来を目指し
私の片目は過去に囚われている
血まみれの左手を庇いながら
右手の剣で道を開き
私は進むしかないのだろうか
歩んだ道は陽炎のよう
痛みは緩やかに失せ
傷もまたいつしか儚く
残された私だけが
白い大地に線を引く
迷えば、彷徨えば
何時か何処かに着けるのだろうか
真逆の仮面に虚ろなココロ
確かなものは何一つ無く
歩めば、歩み出せば
何時か何処かに届くのだろうか
終らない悪夢にほどけた意思
我が両翼は何を見通せるか
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