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別に、他人にどう言われようと構わない。どう思われても構わない。もう、関係ないもの。
ただ、死ぬ前に、思いきり贅沢したかった。一流ホテルに泊まる、とか、ブランドのスーツを買ってみる、とか。色々考えた末に、何故か辿り着いたのは、この旅館に泊まる事。
彼への当て付けに、彼からプレゼントされた下着とツーピースとバッグと靴で死んでやろう、と、持って来た旅行バッグに押し込めて。
選んだ場所は、この旅館だった。
多分、夜は満天の星が見える。という謳い文句に惹かれたと思う。学生時代、卒業旅行で、女友達と星空を眺めて他愛ない話で盛り上がった事をふと、思い出していた。
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