―紅色―

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土「てめぇナメてんのか、そんな 細い腕で何ができる。おとなしく 家で家事でもしてろ…」 背を向けると、ソイツは焦った様 に声をあげた。 椿「門の中に入れて下さいッ!!! せめて、話だけでも…」 土「こちとら、お遊びでやってん じゃねーんだよッ!!!…世間体を よく考えるこったな」 もう話しはない。と言わんばかり に歩き出す。 椿「…お話を聞いて頂けるまで、 ずっと、ここに居ますから!!!」 その言葉に、玄関に向けていた足 が止まった。そして振り返る土方 その額には青筋が浮かび、口の端 がヒクヒクと痙攣している。 土「しつけー女だな!!!それとも なんだ、お前…ここで男漁りでも するつもりか?」 椿「違います!!!」 ならば帰れッ!!!…と言い放てば すかさず言い返してくる。 椿「どうしてですかッ!!!なんで 烝は入れて私は入れないんすか、 差別ですよ差別っ!!!」 土「あ゙あッ?」 烝…ああ、あのよく出来た新入り コイツと知り合いか? ――――――…はたまた恋人か、 …って、俺は何を考えている!!!! 土「うるせぇな!!!ぎゃーぎゃー 騒ぐんじゃねー鼓膜が破れるッ」 椿「貴方みたいな石頭には、何を 言っても通じないッ、お偉いさん をだしてください!!!お偉いさん に会わせて貰えるまで、私はここ を動きませんからね!!!」 土「なんて図々しい野郎だッ!!! こっちは暇じゃねーんだよ帰れ」
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