第一章

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屋上からの情報がイヤホンを通じて耳の鼓膜を揺らす。遥も無事に着いたことに少しだけ安堵のため息が出た。 「了解。それじゃ ショータイムの始まりよ。「だ。」」 雪は、小型の丸い機械を正面玄関に向けて投げつけた。 「おい。あれ何だ?」 一人の警官がそれに気がつき隣にいたもう一人の警官に声を掛ける。 「さぁ?ただのおもちゃじゃないんですかねぇ。」 警官2人がその機械に手を触れようとしたときだった。白い煙が警官2人を包み込んだ瞬間に膝が折れ地面へと倒れこんだ。 「ウッ・・・!」 「なっ・・・んだ・・・。」 最期の言葉を残し警官2人は、少ないながらも煙を吸ったことにより意識を失った。雪は、警官2人が倒れたことを確認するとまだ何も気がついていないもう一人の警官に拳銃を向けた。 「・・・。」 そして 引き金を引いた。サイレント式なので周りに気づかれる心配もないため、何もなかったように雪は、正面玄関からエントランスへと入って行った。
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