序章

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俺は幼少の頃から、他の人には見えないものが見える。 世間一般でいう所、幽霊と呼ばれる類だ。 毎日必ず見えてしまう。 子供の頃はぼんやり見えてただけだったが、 今ではハッキリ見えるし、声も聞こえる。 嫌で仕方なかったが、もう慣れてしまった。 「おい、見えてるんだろ?」「お前の魂喰ってやろうか!」」 「助けて・・・。」「呪ってやる。」 色んな者の声が聞こえてうるさい・・。 慣れってものはめんどうだ・・。 学校にも当然いる。 でも見えてる事が他の連中にわかったら、 俺は気味が悪いと思われるだろうから、 誰にも言っていない。 友達も作らないようにしている。 俺に影響をおよぼす者に関わったらいけないからな。 独りでいる方が楽だ。
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