序章

6/6
前へ
/50ページ
次へ
「そなたの力を放っておくのは勿体ないと思うてな。」 俺の力? 「そなたは自分の無力さを悔いておるだろう?」 ああ・・何も出来ないからなぁ・・。 「わらわが力をかしてやる」 どうやって? 「助けを乞うてくる者の力になればいい。 それだけのことじゃ。」 今まで無理だったのにできるのか? 「わらわの力をもってすれば容易いわ。ふふ」 俺は何をすればいいんだ? というか、その話し方なんとかならないのか? 「なんの事じゃ?」 わらわとか、じゃ、とか聞きにくいんだよ。 「ふむ、ならそなたの話し方に似せてやろう。」 「私の力で祓ってやるから安心しろ。 こんなのでいいのか?」 ああ、そっちのがいい。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加