激甘ガラムマサラ

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さて、狂乱部活動二日目………。 新たに2つ増えた机と椅子。 俺の2つ隣、兎月の1つ隣に、新たな「仲間」が座っていた。 「…………俺、今の内に辞世の句を考えた方が良いのかな…?」 「……骨は拾ってやる。」 兎月も終始こんな感じで怯えてる。 水華紅葉。 今日、クラスの奴らに聞いて回った情報をまとめると。 ・一匹狼 ・だけど不良グループには尊敬されてて、あちこちに顔が知れてる。 ・隣の市は完全に彼女の権力下、俺の住んでる市の一部も掌握されているらしい。 ・土日等は何をしているか不明。 ・背が高くて美人なのだが、彼女のヤバさを知らずに声を掛けた雑誌のスカウトが次の日、顔を腫らしながら辞表を出した。 ・本当にそんな奴がいるわけないと金属バット装備で勝負を挑んだ不良12人が次の日、アザだらけで見つかった。 ・彼女の拳をギリギリよけた不良が、その衝撃波で気絶した。 ・キックを繰り出して、スカートの中が見えそうになったが、見られる前に全員の目を潰した。 ・最近、波動拳が出せるようになったらしい。 ・いや、波動砲の聞き間違えだろう。 とまぁ、ことごとく人間を辞めていらっしゃる。 問題は、彼女自身を怒らせなくても、彼女を崇拝している不良が何かやらかしてくるかもしれない。という事である。 それはさておき………。 空気ブレイカーの麗奈がまだ来ていない。 掃除当番なので仕方ないが、早くこの重苦しい空気をブレイクしてほしい。 「……ところで。」 水華が口を開ける。 全員がハッと息を飲む。 「何の部活なんだ?」 わからねえで来たのかよっ!? 多分俺の顔にはそう書いてあっただろう。 兎月の顔にも書いてあった。 鎖暁さんの顔にも書いてあった。 でも誰も言えなかった。 「えと……俺らにも良くわからんのですけどね、何か麗奈が言うには「楽しい事」をして学校の皆を楽しませるとか何とか……。」 こう説明するしか無かった。 ずっと黙っているわけにはいくまい…。 「ふうん…。」 ボソッと興味無げに呟くその様がとてつもなく怖いぃいいい!! さすがスケ番っ! やることなすこと全てが俺達を恐怖に落とし入れるっ! そこにシビれる憧れるぅ!! ……いや、憧れはしないかな。
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