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「なにこれ、どうなってんの!?」 朝っぱらから叫ぶ屋敷の主人アルバ。 いつもこない執事に今日こそは文句を言ってやろうと、厨房を覗くと調理器具や食材が散乱していた。 「おいトイフェル。説明しろ」 目の下にクマをつくった執事長兼、アルバの執事。 「いくらくれます?」 「いくらもあげないよ!お前ボクの執事だろ」 「えー、じゃあ辞めていいですか」 コテンと首を傾げる。 有能なくせに金に目がない、俗にいう金の亡者。 「分かったよ。あげるよ。だから教えて」 トイフェルの我が儘に振り回されてきた主人。
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