鋭い猛獣の男

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私は注射器を向けられていない反対側の手を枕の下へと忍ばせた矢先の事……―― 「うわっ?!だ、誰だっ?!」 不意に男が私の視界から遠ざかりあっという間に目の前から姿を消す 私、まだ何もしてないんだけど…これは、どう言う事…? ガバッと起き上がりテレビの方へと視線を向ければそこには男が床へと突っ伏す状態になり、すぐ傍では三名の男が立ち中年男を取り囲んでいた。 「これはどう言う事?」 男達は何も答えず突っ伏している中年男の両手に手錠をかけた。
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