第1話 君が世界を変えるなら

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もし君が世界を変えるなら この世界から君は 居なくなってしまうの? 心の中にできる隙間は どうやってうめればいい? どんなときでも 君がいつもの場所に 居るだけで とても胸が高まる 君が世界を変えるなら、 この日常から消えるなら 私はドコにあり続ければいいの? 少しづつ壊れていく世界 いつまでも君だけを見ていたい 側に居れないなら きっと君にはもうこの世界に 飽きてしまったのね ずっと私はこのままで居たかった 居ても居なくても 誰も気づかないような 1人きりの世界の隅っこに。 戻れるなら、あの頃に帰りたい 独りの世界の端に立って ずっと焦がれていた 輝く世界を。 きっとこれは、私が夢見た世界 どうせ、特別は一人で 十分でしょ? 名前なんて人を分ける 無意味なもので でも、君に呼ばれたとき 嬉しかった 今更、近づきたいなんて 言えないよね… ぱちぱちと瞬きすれば、 頬を伝ってこぼれ落ちていく涙 側に居たい、と思うのに 体が動かない 見ていたい、と願う心に 必死に蓋をする ぱらぱらと散る涙で 後ろ姿が滲んで見えて こんな近くに、 ほんの目の前にいるときは 私は何をすればいいの 私が唇を噛み締めている間に、 その輝き滲む背中は一歩一歩 私から遠ざかっていって。 私は、また何も伝えられなくて 頬を伝う涙も止まらなくて。 ふわり、優しい微笑みに また涙がこぼれた。 すっごく。本当に、 すっごく嬉しかったんだ。 ―――…だけど。 きっと、届かない。 私がずっとこの想いを、 君に伝えられなかったように。 隠された世界の隅っこで ずっと見ていた 眩しい世界を。 きっとそれは、誰かが夢見た世界 きっと、届かない。 私の呟いた名前が、 君に届かなかったように。 でもまた、手をのばすんだ どうしても諦めきれなくて もう、届かなくてもいいから。 少しでも君に近づけ、 この想い
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