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さて、俺は双朱紅を構える。
握り方は順手だ。
小手先調べなんかはしない。
あれは実力が近い者同士か実力が上の者がやることだから。
最初っから本気で行く。
「初めて見た時も思ったが、いい殺気だな。
何人殺した?」
「…………」
ジャンヌに隙はない。
右手を腰にある剣の柄に軽くのせてるだけだが、無闇に行っても一太刀で終わる。
「黙りか。キンジとの会話を楽しみたかったのだがな」
その言葉が終わると同時に俺は数歩の加速で今出せる最大速度でジャンヌへと駆けた。
そして、ジャンヌとの距離が半分をきった時。
15280×4+30000=91120
の器用の6割の54672と賢さの10620のうちの8000と運の
11040×5=55200
の8割の44160を素早さにMPの5620全てと防御の半分の1430を筋力に回す。
すると単純計算で素早さは6、4倍の126452に、筋力は1、6倍の18190となる。
そしてそのステータスをもって再度加速する!
上がったステータスが凄いのか先の加速とは比べ物にならないほどに加速した。
それは、音速を超えるほどに。
身の危険を感じ、咄嗟に運の残りから8000ほど防御に回す。
ジャンヌはそんな人外の動きまでも見えているのか、余裕そうな笑みを浮かべ、丁度俺が剣の間合いに入った瞬間に剣を抜いた勢いのまま斜めに斬り上げようとする。
「速いが、まだまだだな」
ジャンヌはそう呟いた。
本当にどっちが人外か分からなくなる。
そこで俺は、器用の残りを1000だけ残し、さらに加速し、剣が振るわれる前にジャンヌの横を通り抜けそのままジャンプし、素早さに振っていたのを1000だけ残して防御に回し、ジャンヌの背後にある木々を何本かぶち抜くことで勢いを減衰させ――防御に振っていたのを再び1000だけ残し、筋力と素早さに振ってジャンヌへと先程よりも早く翔んだ。
「――――シッ!!」
目前に迫るジャンヌへと左の双朱紅を振るう。
俺は奇襲したつもりだったのだが、軽く避けられる。
再び素早さと筋力を1000だけ残し、防御に振り、何本かの木々をぶち抜き、ジャンヌへと翔んだ。
今度は右の双朱紅を逆手に持ちかえて斬る!
が、また避けられる。
そればかりか、カウンターで剣が振られた。
なんとか左の双朱紅で防ぐ。
「――ガッ!?」
が、あまりの力に弾き飛ばされた。
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