猛獣の裏の顔~矢斗Side~

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どれぐらい時間が経ったのだろうか。男は青ざめた顔で俯いたまま動かない コイツは何故こうも嘘を突き通そうとするのだろうか プライド高い男か? それとも妄想癖のある男か? どの道、おかしい奴だって事は理解出来た。結菜を好き過ぎるあまり我を見失ってしまったのかもしれん 俺は座っていた腰を上げた刹那、狭い室内に嬌声が響いた 「ひいぃぃ!?ヤってない!本当はヤってないんだ!悔しくてつい、あんな事言っちまったけど…ヤってない!!」 俺に撃たれるとでも思ったのか男は頭を押さえながら必死に言葉を紡いだ。
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