《第三十九夜》

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この話はですね 俺の友人に起きた出来事です ある日 俺に一本の電話がきた 画面を見ると 工藤の文字 俺は電話に出る事に 「もし? 久しぶりだな どうした?」 工藤 『おお、久しぶり 元気だったか?』 「まぁ 元気っちゃ元気だよ そういや結構前だけど聞いたぞ お前家建てたんだってな? 東京で家建てるなんてたいしたもんだな」 工藤 『え? あぁ… 家建てたのは東京じゃないけどな』 「そうなのか?」 『やっぱ宮城の田舎で育った俺には 土のない東京で一生の暮らすのは無理だわ だから本社に宮城の支店に異動頼んでよ 転勤なしにしてもらって 今は宮城で仕事してんだよ』 「ん? じゃあ 地元で家建てたのか?」 工藤 『いや **市なんだ』 「県南か やっぱ県南でも宮城はいいか?」 工藤 『あぁ 土の匂いが感じれるってやっぱいいわ それよりさ 近々暇ないかな?』 「暇? ん~ 今はなぁ… 調整すればない事もないが 何かあったか?」 工藤 『実はさ ちょっと家に来てみてもらいたんだわ』 「家? 家がどうかしたのか? 建築関係の事なら 俺より親父を行かせるけど?」 工藤 『いや 建築関係じゃないんだけど… 家っていうか 家の周りとか土地とか お前そういうの詳しかったよな… ちょっと変な事が起きる時があってさ…』 「そっち関係か…… 変な事ってなんだ?」 工藤 『聞いた事のないような 動物の鳴き声みたいたものが 聞こえたりさ 数回だけど はっきりは見えなかったが 見た事もない変な動物みたいなのが いたんだよ…』 「動物みたいなの? それ俺じゃなく 警察とか猟友会とかそっちじゃないのか?」
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