結婚パーティ-2

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俺がステージを降りると、片桐と愛美が迎えた。 「社長、ありがとうございます」 「やめろ。俺はお前に、礼を言われるような立場ではない。思ったままを言葉にしただけだ」 手をあげながらそう言うと、片桐はニコッと笑った。 すると、その後に愛美も続く。 「悠哉、ありがとう」 頬を赤らめながら、少し控えめに礼を言う愛美を見てすぐに思った。 「…ああ、俺の前ではいつもそれぐらいしとやかでいてくれるとありがたい」 「はぁ!?私、別に悠哉好みの女になるつもりないんですけど」 …やれやれだな。 なんだか疲れてきてしまったのは気のせいか? さっきのスピーチで、もう少しからかっておくんだったな。 しばらくのんびりしていると、またも別な女に声をかけられた。 「社長、お疲れさまです。よかったらお飲み物どうぞ」 「ああ、ありがとう」 いったいこのやり取りをいつまで続ければいいんだ?と思いながら、時計を見てみる。 もうすぐ20時を回るとこだった。 ふぅと一息つくと、さらに女が話しかけてきた。 「ケーキとかデザートも出てるみたいなんですけど、取ってきましょうか?」 「……じゃあ、お願いしよう」
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