結婚パーティ-2

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再び愛美を見てみるとまたもニマッと笑い、そこを去っていった。 俺は、そんな愛美を見送った後、再びなるの方へ振り向いた。 飲み物を口にしながら、しばらくその様子を眺めてみる。 …ずいぶん親しそうだな。 前にいた営業課の知り合いか? …にしても、少し近づきすぎだろ? ふぅと一息ついて、2人から視線を外した。 どうやら今ので、俺のなかに火がついたようだ。 もう一度、なるへ視線を送る。 見つめていると、隣の男がなるにより近づいて何かを耳打ちしていた。 と同時になるの顔が真っ赤になっていく。 …おい、ふざけるなよ。 俺のなかの火が一気に燃え上がったのがわかった。 …なんでいつもこんな思いにならなければならない? こんな思いをするのは、俺だけ? なる、お前は俺が他の女といるところを見て妬いたりしないのか? それとも、そんな感情を表に出さないとか? 今までなるの感情が、表にはっきり出たときなかったか? …いや、あったよな。 たしか、本城家のときも、愛美のときも、なるは必死で訴えてただろ。 触るなとか、渡さないとか…。 俺の名を、強く呼んで。 そう、…俺の名を…。
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