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「うん!雰囲気良し、味良しだったよ!幸恵もすごく喜ぶと思う。きっと帰ったらまたいろいろ言われちゃうだろうから、ここに連れてきてあげればいいんじゃない?」
「…確かに帰るのがちょっと恐かったりするんだよなぁ…。そっかぁ。幸ちゃんを誘えばいいのか」
「私が来たのはクリスマスイブのときだったんだけど、もうすごく良かったんだから!」
「へぇ!何がそんなに良かったの?」
「それはね!イブのときに、ここの庭一面が…」
そこまで話はじめて、私はハッとした。
…あれ?
たしかあの時、ここは誰にも教えるなよって、悠哉言ってなかったっけ?
イルミネーションのこと、話していいのかなぁ?
…やめておいた方が良くない?
私がいきなり黙ったのが気になったのか、大谷くんがつっこんで尋ねてくる。
「なるちゃん?何何?…すごい気になるんだけど」
…どうしよう。
いや、やっぱりここは悠哉との秘密にしたほうがいいのでは!?
「…う~んと、…秘密」
「え!?そこまで言っといて秘密はなくない!?教えてよ」
「ああ、ごめん!知りたかったら、イブのときに幸恵と来てみて」
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